サリーの占いセラピー~タロットの散歩道~

こんにちは!占い師サリーです。占術はタロット数秘術とタロットカード占いです。出来事、カードや人生について、思うところを書いていきます。「今月/今週のタロットカード」を月初め、週初めにお示します。お役立てください。よろしくお願いいたします。心の寄り道、していってね~。

よりみち人生相談

日本の大学か留学か迷っています~本当にしたいことは何ですか?~

ご訪問ありがとうございます。

ほぼ1年前の人生相談です。
この記事がとても気になっていて、いつか書きたいと思いつつ、わぁ、もう1年が過ぎ去ってしまいました。

2017年9月20日毎日新聞
相談者 17歳女性
回答者 ヤマザキマリ

相談抜粋。
高校3年生。小さい頃から歴史好き。ローマ帝国を研究したく、日本の大学かイタリア留学か悩んでいる。
将来はイタリアに骨をうずめたいと思っています。
でも本当は大学受験から逃げたいのかもしれません。
イタリアで就職できなかったら?断固とした意志で研究できるか、すごく不安です。

ヤマザキマリ回答。

まずお伝えしたいのは、あなたの思い描いているイタリアと現実のイタリアには大きなギャップがあるということです。今は、現地に暮らすイタリア人ですら簡単に希望する仕事にはつけていません。
高学歴の友人の中にも失業者は数人いますし、深刻な移民問題も抱え、外国人を悠長に受け入れられる状況にはありません。
次に知ってほしいのは、学術の分野に携わる多くのイタリア人が、自国の教育のクオリティに納得できず米国や欧州の別の国へ拠点を移すことが当たり前になっている現状です。(略)
古代史を学ぶのなら、イタリア以外の国でも優れた教育は得られるということも考慮してください。

ヤマザキ自身、17歳でイタリアに留学した。イタリアから得たものも計り知れなく大きかったが、日本の大学に行かなかったことが実はコンプレックスだった、とも述べています。

何はともあれ、イタリアの大学に入学する資格を得るにはイタリア語の試験をクリアする必要があります。とりあえずイタリアに短期間の語学留学をしてみて、本当にやっていけるのかじっくり考えてみましょうか。

この記事をを読んだとき、この相談者が私の占いセラピーにやってきたら、私はどう答えるかな、と、なんですかとても真剣に考えてしまったのを覚えています。

もちろん、「占い」ですから、持って生まれた性質や運勢といったものを読みます。
例えば、学者、研究者に向いているとか、海外に縁があるなどであれば、そのことを話すでしょう。
運勢の流れとして、留学するなら今年がいいのか、来年がいいのか、今年行くなら云々、といったような助言もするでしょう。
予言的な占いをする占い師なら、あなたは外国に行ったほうが成功するとか、日本にいたほうがいい、というような話をするかもしれません。

それから私の場合はタロットですので、タロットカードをひいてもらいます。
それによって、彼女の心の内側が見えてきます。
「大学受験から逃げたいのかもしれません。」と自分で言っていますので、それとどんぴしゃりのことをカードが言ってくるかもしれませんし、もしかしたら、不安の根拠はもっと別のところにあることに気づかされるかもしれません。

私がとても気になったのは
「イタリアに骨をうずめたい」
という彼女の発信です。

どうして「骨をうずめたい」のでしょうか?
日本が嫌いなのでしょうか?
それほどイタリアが大好きなのでしょうか?
それはなぜなのでしょうか?
すこし、「夢中」になっている、「熱狂」しているのかもしれません。
古代ローマが好きということですが、今のイタリアはローマ帝国ではありません。
「夢中」も「熱狂」も、人を突き動かして好きなことをしていくためには大事な心持ちです。
が、熱しやすく冷めやすい、ということもあります。

もうひとつ気になるのは
「大学受験から逃げたいのかもしれません。」
です。

私はイタリアの現在の大学教育事情は全く知りません。ルネサンス時代には、ヨーロッパのなかでは一番洗練された文化の地であり、大学教育だったと思いますが。
ヤマザキの助言にあるように、古代史研究はどこでもできます。日本の大学でも古代ローマを研究している学者はいるはずです。自分の研究したい内容を研究している教授や准教授を探して、その人の研究室がある大学を受験してみるのはどうでしょう?
留学はいつでもできますし、もし、日本の大学の研究では不満足であれば、あるいは、自らの研究が進んでそのままでは不満足になれば、そのときはきっと迷わずイタリアへ行くでしょう。
イタリアを肌で感じることは大事ですからね。
目標が定まれば、「大学受験から逃げ」てはいられなくなります。

それからイタリアでの「就職」を考えて、できるかどうか不安ということですが、
研究者ではなく、別の就職を考えているのでしょうか?
その辺りに、まだ漠然としている思いが反映されているように感じます。

研究したいのか、
イタリアに住みたいのか、
イタリアでしたい仕事があるのか、
によっても取り組み方は変わってくると思います。

私の知り合いに、
「何かいいことありゃしないかな」
と思ってウィーンに来たら、
運命の男性と知り合って、結婚して、ウィーンに住んでいる、という日本人女性がいます。
彼女とはウィーンで知り合ったので、日本で彼女が「なんかいいことないかなぁ」と思っていたその背景に、どんな出来事があったのかは存じあげておりませんが。
そんなこともありますから、何があるかは分かりません。

でも、あなたの場合は、そうじゃないですよね?
古代ローマ帝国の研究がしたいのですよね?



別れたいー別れたくないー別れられないー別れたいのか?~「同情」と「愛情」は違う~「死神」パワーで「同情心」を断ち切る~

ご訪問ありがとうございます。

先日も、離婚の話題について書きました。

夫婦でも恋人でも、
「別れたいけど……」
という相談はよくあります。

2018年5月9日
毎日新聞人生相談
相談者 33歳女性
回答者 ヤマザキマリ
「モラハラの彼と別れられない」

6年交際し4年同居した彼と先日別居。
原因は彼のモラハラ。
自分が壊れてしまうと思い決断。
しかし、結婚を意識した相手だけに、別居はしたけど別れ話を切り出せない。
あんなに苦しかったのに別れたいと思えません。これからどうすべきなのか、自分でも分からなくなってしまいました。

同じようなご相談を受けることは、少なくありません。

夫婦の場合は、手続きなど面倒なことも多く、躊躇してしまうこともあるかもしれませんが、恋人の場合は、別れたければいつでも別れるのは簡単です。

簡単でない状況にしている原因は
「感情」のところでしょう。

相手の気質もあるかもしれません。サイコパス気質の場合はのちのちの危険もありますので、本気で危険人物、あるいはそうなりそうな気配があるのであれば、しかるべきところへ相談に行くべきだと思います。
相手の気質がどうであれ、
別れるときには、相手を傷つけてしまうような言動に気を付けることは大事です。

別れたいと思っていたのに別れられなくなる、というのは、
よほど相手のことが好きなのでしょう。
そして、モラハラはあったけど離れて付き合うとやっぱり優しいところもあるし、と心が揺れ動くのでしょう。

ですが、結婚する前に気づいて良かったと私は思います。
モラハラは、本人が気づいて望まないかぎり、改善しません。
それでも、この人の妻になる人はどこかにいるでしょう。
その女性は、この人より強い人か、弱くて罵倒されてもそれをよしとできるか、しかたないとあきらめる人だと思います。
もしかしたら、いわゆる「相性」がいいのかもしれません。
私は決してよいとは思いませんが、世の中にはそういう夫婦もいます。
どこかで学んだ「歪んだ男らしさ」を体現しているのかもしれません。
一部、生まれつきの人もいます。

私はもう会わないほうがいいと思います。
きっぱり別れたほうがいいです。

もし、別れたくないのであれば、それはこの女性の意志、選択なので、
モラハラを受けとめる覚悟を決めることです。
程度にもよりますが、別居したということはモラハラの程度は高かったと想像しますが。
それとも、この女性の性質が短気でわがままなのでしょうか?

ヤマザキマリはこう回答しています。

(略)
私は若いころ、11年付き合った人から、いつもつらい言葉をたたき付けられて過ごしましたが、彼の個人的な苦悩を分かっていたので耐えていました。
同情というやつです。
でもある日、その同情が全く機能しなくなる瞬間が訪れ、その人と別れました。完全に距離を置くのに2年かかりましたが、決意は同情より強かった。
同情はいつかは摩耗し、効力を失うものなのです。
別れるつらさのほうが強いのであれば、本当に限界だと感じるまで寛容に付き合っていくのもありでしょう。とはいえ、こいう返答は一瞬の気慰みに過ぎません。結局どうすべきか判断できるのはあなただけなのです。

私も同種の相談を受けた相談者さんたちの多くが、「同情」から別れられない状況を体験している姿を拝見してきました。自分がいなくなったらこの人だいじょうぶかな、という配慮まで持っていたりします。

「同情」と「愛情」は全く違うものです。
「同情」は「愛」ではありません。
「同情」をきっかけに本当の「愛」に発展することもあるでしょうが、その場合は簡単に言いますと、「愛」が「同情」を上回って安定したレベルに到達しているのだと思います。
そのときには、この人生相談の女性のような悩みは抱かないと思います。

にしても、ヤマザキマリの回答。
経験者は語る、ですね。説得力あります。
ヤマザキマリの人生って、けっこう興味深いですよね。
やっぱり天才、なのかな。

タロット占い師サリーとしては、
13番「死神」カードの意味をよくよく理解して、
そのパワーを借りて、
断ち切るべきは、大きな鎌でバサッと断ち切っていくことを
おすすめします。






離婚できません~それは経済的理由なのか?~

ご訪問ありがとうございます。

占いに限らず、友人、知人との対話のなかでも、
離婚の話を聞くことはけっこうあります。

離婚しようと思っている。
離婚しました。

占い師のなかにも、離婚経験者は意外と多いように思いますが、私の周辺だけでしょうか。

興味深い悩み相談とアドバイスを読みました。
クロワッサンONLINE 2018年7月27日
【専門家がアドバイスする夫婦の悩み相談】
「離婚したい」「自立して卒婚」「夫のこんなところが嫌」……。
読者の悩みに医師の石蔵文信さんと臨床心理士の信田さよ子さんが答えます。
信田さよ子さんはいわゆる毒親と子どもとの関係について詳しいカウンセラーで、私も、ラジオから流れて来た彼女の言葉に救われた経験があります。

まとめると次ような相談です。
<経済的な理由で夫と離婚できません。(53歳)>
20年以上一緒に暮らしてきた夫。自分勝手で人とのコミュニケーションがうまくできない人。
私はパートをしながら家事、子どもの世話を全部ひとりでやってきた。
子どもが入院、手術をしても、面会にも来ない。
とがめると、「俺がいなかったら、メシが食べられないだろう」と怒りだす。
現在は私の体調が悪くずっと病院通い。
経済的に離婚することもできず、家庭内別居状態。
夫には優しさ、思いやりのかけらも感じられない。

アドバイスはこうです。全文載せます。
<石蔵さんのアドバイス>
私から見れば一般の男性はだいたいこんなものですし男性にコミュニケーション能力はないので多くは期待できません。自分の何気ない言葉が妻を傷つけているという自覚がないのです。だから、夫は仕事をしてある程度稼いできたらOKくらいに考えてください。離婚が難しいなら、家庭内別居を続けながら自分のやりたいことをしてストレスを減らしましょう。いい妻でいる必要はないので、昼ごはんも作らず勝手に出かけてしまってください。

<信田さんのアドバイス>
「俺がいなかったらメシが食べられないだろう」という言葉だけでも離婚理由になります。この夫婦関係に耐えていくことをよしとするのか、新しく踏み出すのか。いずれにしても覚悟が必要です。まず今までのことを、家族問題に強いカウンセラーに聞いてもらいましょう。夫と離れるのは悪いことじゃない、と思えるようになるかも。公的な支援を受けるなど、方法はきっと見つかります。
石蔵という人も、心療内科医かぁ。

石蔵助言は、しょうがないよ、そんなもんだから、と諦めて身勝手に過ごすことをすすめています。
信田助言は、まずは「男尊女卑」「家父長制」の問題点を指摘しています。これはまさに今、大きく叫ばれていること。この問題は、こうした夫婦や家庭の問題から、社会問題まであります。
先ごろ明るみになった東京医科大学の男子優遇。男子合格者を増やすための「女子合格抑制 一律減点 男子に加点も(毎日新聞)」にも関連しています。
簡単に言うと、石蔵さんは離婚をすすめていない、信田さんは離婚をすすめています。

経済的に離婚できない、という話はよく聞きます。

私の助言としては、
まずはタロット数秘で運勢や性質をみて、それからタロットカードに尋ねていき、この女性の心の内をみたりいろいろしますので、単純には言えませんが、
この女性の場合は、私も離婚したほうがいいように思います。
ですが、信田さんの言うように、覚悟が必要です。
仕事、病気、子育て、いろいろ心配はあるでしょうが。
子どもが現在何歳か分かりませんが、子どもは年月が経てば自立しますし、経済的に助けてくれる存在にもなってくれるでしょう。

「家族問題に強いカウンセラーに聞いてもらいましょう。夫と離れるのは悪いことじゃない、と思えるようになるかも」と信田さんが言っているので、もしかしたら、この女性には夫の欠点をあげつらってはいるけれど、自分を責める気持ちも少しあるのかもしれません。夫から「俺がいなかったら、メシが食べられないだろう」などというような支配的暴言を吐かれている女性は、萎えた心を持ってしまっている場合も多いですからね。
ゆえに、カウンセラーに相談することで、自分自身を取り戻し、離婚へ向けての強い心を確認し、なおかつ背中を押してもらいましょう、さらに生きていくための公的な方法について専門家のアドバイスも受けましょう、ということだと思います。

「方法はきっとみつかる」と、力強い助言です。
私もそう思います。
選択肢、方法に目を向けずに、どうしらいいか、できるはずない、と悩んでいる人は多いです。

できること、できないこと、したいこと、したくないこと、を書き出してみることで自分の思いを明確にすると、解決への道を選択できると思います。
じゃあ、そのためにはどうしたらいいのか、それをするにはどこへ相談にいったらいいのか(弁護士とか役所とか)が見えてくるでしょう。

ただ、経済的に…とか、子どもが…とか、なんたらかんたらと「弱音」を述べ続けるのであればそれは、それらを「できないことの言い訳」にしているだけで、ただ愚痴を聞いてい欲しいだけ、ということになってしまいますので、そのときには、
石蔵さんのアドバイスに従うしかないと思います。

両者、一見違いすぎるアドバイスのように見えますし、私も石蔵さんのアドバイスには一瞬ぎょっとしました(時代に逆行してるだろう~)が、バランスが取れているのかもしれません。
ただし順番的には、信田→石蔵、でしょうか。




失敗する勇気を持てますか?~人目を気にするということ~

ご訪問ありがとうございます。

毎日新聞の人生相談。
こちらでも何度か取り上げています。
2018年7月17日の相談は「失敗する勇気を持ちたい」。
回答者は光浦靖子。

18歳女性。あがり症だそうです。
相談者の自己分析によると、何でも1番でなければならないと思っているからだと思うが、努力できる自分を誇りに思っている。
けれども、それが自意識過剰に発展していて、人からどう思われているのかを考えるようになった、と。
人目は関係ないと思ってもどうにもできない。
「どうしたら失敗する勇気や嫌われる勇気を持てますか。」

この相談内容を読んで、ふと自分を振り返っていました。
たぶん、私もいわゆる「あがり症」だと思います。
その上、人からは「どうしていつもおどおどしているのか分からない」と言われたことがあります。
そのわりに妙な勇気が出て、人目を気にせずに行動してしまうことがありました。その結果はポジネガ両方ありました。
でも、どちらかというと、失敗のほうが多かったと思います。若さゆえ?

学校で教科書を読まされるとき、けっこうあがってました。廊下側の席で、窓が開いていて、外から人の声が聞こえてきたら読めなくなった、ということがあったのを鮮明に覚えています。
これは、今でいえば、もしかしたら何かの障害なのかもしれないと、最近思ったりしています。
高校生のとき英語の勉強をものすごくした時期があって、教科書を読まされたとき、あまりにすらすら読めて、そんな自分にびっくりして読むのがとまってしまった、そんなこともありました。これは「あがってしまった」のとは少し違いますね。

でも私はあるとき気づきました。
人前で話をさせられる機会というものが何度かあったときのことです。
全くあがらずに話している自分がいました。
そしてその集会が終了して、主催者から「今日はおつかれさま」と声を掛けられたとき、私は「何のことだろう」と一瞬思ったほど、その発表のことを忘れていたのです。
あ、この感覚、すっごくいいな、と思いました。
別の日に知人が発表したのですが、彼女は、周囲の目を気にしているのが分かりました。発表して席に戻ったあとも、周りをきょろきょろ見ていたので、あ、この人褒められたいんだな、と分かりました。自信がなかったのか、逆に自尊だったのか。あるいはときに、この二つの感情は裏腹かもしれません。
ゆえに、この相談者のように、「自意識過剰」になってしまうのかもしれません。

「人目を気にする」というのは「自分を良く見られたい」ということだと思います。
「嫌われる勇気」は、アドラー心理学ですね。いっとき流行りました。ドラマにもなりましたね。刑事ドラマだったので、なかなか工夫が大変だった思います。主演の香里奈は、今までにない刑事ドラマに仕上がっている、演じていてとても面白い、とインタビューに答えていました。

この相談者は「何でも1番でなければ」と思っているということですが、どうしてそう思っているのかを少し考えてみる必要もあると思います。どうしてそういう価値観を持つようになったのか、誰かに言われたのでしょうか?
「何でも」も気になりますね。「1番になりたい」は健全な意欲だと思いますが、「何でも1番」という人ははたしてこの世にいるのでしょうか?
たぶん、優等生なのかな?
いつも1番の人が1番でなくなったとき、確かに周囲は何か言いますよね。
それを気にして生きるのは辛すぎます。

以前、私の占いでも「失敗したくない」「失敗が怖い」と話してくれた相談者さんがいました。
当たり前と言えば、当たり前。失敗したくない、希望を叶えたいから占いに来るのですから。
彼女は今まで失敗したことがない、ようでした。もしかしたら、失敗という結果になってしまう選択をあえて避けてきたけれど、長じるにつれて、それだけでは生きていけないことに気づきはじめたのかもしれません。
この相談者さんには、私は「一度失敗してみるといいよ」と助言しました。

自意識過剰にならない、人目を気にしない、でいられる基本は、自分に集中することだと思います。
最近、茂木健一郎などが言っている、いわゆる「ゾーン」に入る。
「ゾーン」はアスリートなどがメダルを取るときなどに入る状況のようなので、そうそうたくさん起きる現象ではないそうですから、
凡人は「フロー」に入る、と言ったほうがいいようです。
これは普段の生活のなかでちょいちょい経験できる状況で、集中してリラックスしている状態です。
好きなことをやっているときなどに、ほとんどの人が体験していると思います。時間を忘れて云々、とかありますよね。

上記で私が体験したことは「フロー」だったのだな、と今さら分析しています。
誰かの評価も気にしないし、求めないし、そもそもしたことすら忘れていた。

「人目を気にする」のは、言ってみれば「自分の価値観、人生」ではありません。「他人の価値観」に合わせようとしている心の状態です。

「人の評価にかなわない」ことをもって、「失敗」「嫌われる」というようにこの相談者は思っているのかもしれませんが、それは「失敗」でもないし、そんなことで「嫌われる」ことはありません。
「あがり症」も「失敗したら笑われる」的な心の反応を持っているのでしょう。
失敗や不具合で人を笑ったりバカにしたりする人は、必ず人生のどこかで自分も笑われる人です。
前にも書きましたが、いや、これから繰り返し書くと思いますが、
他人をバカにする人は自分で自分をバカにしていることと同じなのです。

光浦靖子はこう答えています(抜粋)。
18歳だから、まだ好きなことややりたいことに出会えていないのだと思う。
何事も一番というのは、まず人ありき。
自分がやりたいことだったら、順番ではなく、自分が納得できるかどうか。
同じ緊張でも「失敗して人からみっともないと思われたらどうしよう」なんて思わなくなりますよ。「失敗したくない。次のステージを見てみたい」という、ちょっとワクワクの交じったものに。
これ、いいですね。
「ワクワク」というのは「緊張」とちょっと似ている、と言われています。
そして「ワクワク」は、私たちを「フロー」へ導いてくれるのだと思います。



「結婚の日取りが最悪」という「占いの呪縛」が……

ご訪問、ありがとうございます。

占いについての興味深い「人生相談」が新聞にありました。

毎日新聞2018年6月17日
相談者 50代女性
回答者 高橋源一郎

この相談者の子どもの結婚が決まった。相手も良い人でとんとん拍子で話が進んでいる。
何気に占いの本を読んだところ、挙式の年と月が最悪。
普段は占いなど信じていないが、さすがに落ち込んで「占いの呪縛」にとりつかれた。
毎日不安。
どうしたら「洗脳」から解放されるのでしょうか。

要約しますとこのような内容です。

私もこちらでもすでに「呪縛」ということについて書いています。
もちろん言葉の「呪縛」は、占いの世界にだけにあるのではありません。
友人知人家族から学校の先生まで、様々な人が何気に発した言葉にもあります。
ときに、CMや雑誌の特集、最近ですとネットのなかにもたくさんあります。

この女性のケースは、呪いにかけられてしまった典型例です。
けれども、ご自身で「呪縛」と言っているので、自覚はあるようですから呪いを解くのは難しくないかもしれません。「洗脳」とまで表現しています。

結婚する二人のいわゆる「相性」のことは書いていないようなので、そこは調べなかったのか、あるいは調べたけど問題なかった、ということかもしれません。

方位とか日取りとかは、いざというイベントのときに、意外と気になるものです。
結婚式ですと「仏滅」などはたいていの人が避けるでしょう。

私からこの女性へアドバイスするのなら以下のようなものになります。

・まずは、「呪縛」「洗脳」と思っているのなら、その通りですから、それを解きましょう。
・もし気になってしかたがないのであれば、そして可能なら、その予定日の前後で納得できる年と月があるのなら、ずらしましょう。
なぜなら、のちに夫婦仲が悪くなったりなどの問題が起きたときに、「呪縛」を持ったままのあなたが後悔するからです。やっぱりあの日取りのせいだ、と。本当はそうではないのに。
すると、そのあとの様々なことも、再び失敗や後悔をしたくないので、様々な「呪縛」と「洗脳」に支配されていくことになってしまいます。
・年月の移動が不可能なら、もう気にしないことです。
・いずれにせよ、これから先のお子さん夫婦に起こる出来事について、あれこれ思い悩まない、という心を決めます。例えば、首尾よく日取りを変更できたとしましょう。それでも夫婦が離婚することがあるかもしれません。そのときどう思うでしょう。もしかしたらこう思うかもしれません。日取りを変えたのがよくなかったのかな、と。
例え占いに従ったとしても、そのあとの事実の結果については自然に任せるしかありません。
しかも、自分のことではなく、子どものことです。大きなお世話です。

それから、私ならひとつ質問します。
この女性は、何か引っかかることがあってついつい占いの本を見てしまったのだろうと推測できます。
もしかしたら、日取りではなく、別のところに気がかりがあるのかもしれません。
そのことを尋ねてみます。
それは、例えば、自分自身の過去への後悔かもしれません。相手も良い人と書いてありますが、何か気になるところがあるのかもしれません。誰かに言われたのかもしれません。あるいは、とんとん拍子が怖いのかもしれません。

回答者、高橋源一郎はどう答えているでしょうか。
わたしは占いの類いは一切信じていません。(略)それはそれで一種の偏見なのかもしれません。
(略)占いの本にどんなことが書いてあっても何も感じません。
相談者も「占いの呪縛」や「洗脳」ということばをおつかいなのだから、ほんとうは信じていないはずです。(略)
専門家に訊いてみました。私の知人の「占師」です。私は「占い」は信じませんが、彼は信じられる人です。彼からの伝言をお伝えします。
「占いは一種の統計学、過去を探り、世界の計らいを調べる学問です。目指すところは人を幸せにすること。それ以外にありません。人を不幸や不安に陥れる占師がいたら偽物です!(略)
わたしたち占師は可能性を示唆しているだけです。(略)
凶兆は、傲慢なままでは不幸になるよ、という世界からの警告なんです。真心や愛情をもって、子供やそのお相手に接してください(略)」
あの……くどいようですが、わたしは占いは信じません。けれど、このアドバイスはいいと思いますね!

私もいいアドバイスだと思います。

そして、ちょっと話はずれますが、
私は「占い」は信じませんが、彼は信じられる人です。
私も、人間として信じていただけるような占い師でありたいと思っております。

占い師だけではなく、あらゆる人々が、いわゆる肩書き、役割などを取り払ったとき、そのにいるひとりの素の人間がいかなる人物であるのか、というところが問われるのだと思います。



就活で苦戦~夢をあきらめるしかないのでしょうか?~

ご訪問ありがとうございます。

占いの相談で一番多いのは、恋愛と仕事です。
両方みてくださいという相談者さんが大半です。

仕事の悩みとしては、
仕事場や種類の選択、このままでいいのか、自分のしたいことができていない、やめたいけど…、良好でない人間関係から労基か警察に行った方がいいと思われる人権無視なパワハラまであります。

「夢」といっていいのか分かりませんが、「やりたいこと」「得意なこと」というのは誰にでもあると思います。
その「やりたいこと」をやろうと思って就活する人もいれば、それは無理なので夢は趣味で仕事は生活費のため、と割り切っている人もいることでしょう。

毎日新聞の人生相談(2018年2月6日)に興味深い回答がありました。
回答者は女優の渡辺えりです。

25歳女性は、大学に5年半通ったあと、美術系専門学校に入りなおし、デザイナーの技術を磨いたということです。ところが就活で行き詰っている、と。
26歳で新卒というのが敬遠され、作品集すら見てもらえないこともあります。作品のクオリティは上げられますが、年齢はどうにもなりません。生涯この仕事で食べていきたいとまで思える職なのですが、諦めるしかないのでしょうか。

渡辺えりの回答(抜粋)
自分の好きなことを仕事にしたいかどうかは自分で決めるしかないのです。
お金になるか否か以前の問題だと思うのです。
宮沢賢治もゴッホも(略)その食えない仕事は2人がこの世で生きるという苦行を支え、救っていたことは確かでしょう。
あなたはデザインをやめて生きていけるのでしょうか。

渡辺えりはこのあと、舞台と女優業への自分の気持ちを語ります。
そして、
年齢なんて幻なんじゃないかと思います。
デザインの世界に年齢は関係ないと考えます。

としめくくっています。

まず驚きましたのは、新卒でないので作品集すら見てくれない、という文言です。
この「新卒」という枠が就活の場で本気でつくられていることは私も相談者さんから度々うかがう機会があるので承知しています。
そもそも「新卒一括採用」という日本の悪習とでも言うべき採用方法が問題であることは確かです。脳科学者の茂木健一郎もそのおかしなルールを変えるべきだ(大学入試・教育しかり)と常に発信してくれていますが、現状が現状であるので、とりあえず今の社会のなかで自分の生き方を模索しましょうと、多くの若者たちを励ましています。

まずは渡辺えりの言うように、
本当に自分のやりたいことなのかどうなのかをチェックしてみる必要があります。
やめて生きていけるのでしょうか。
です。
「詩人の魂」と言って、詩人は詩を書いていないと死んでしまうのです。
死なないにしても、やめたら生きていけない人が、諦めて他の仕事についたとき、そのあとの人生は不満足なものになるでしょう。
「死神」の力を借りても、ばっさりと断ち切れることと断ち切れないことがあると思います。断ち切ってはいけないこともあります。
渡辺えりは女優をやめたら死んでしまうでしょう。

人それぞれ、諦めない方法はいろいろとあると思います。
生活的背景もあるでしょうし。十人十色です。

諦めないでいることは様々な形でできると思います。
逆に言いますと、就活で躓いたからと言って諦められるのなら、本気ではないのでしょう。

私からさらに助言を付け加えるとすれば、
今の時代、ネットもあります。どこぞ会社に入らなければなにもできない、という時代でもありません。自分でつくってネットで売る、なんてこともできます。
起業することだってできます。
でもそれは……と不可能や不寛容や失敗、お金などの条件をあげつらう人は、やらないことの言い訳にしているにすぎません。

自分で何かを始めようとするときはパワーは必要です。
「愚者」や「ミラクル・力」のカードのエネルギーを借りて「運命の輪」を自らの手で回しましょう。
その前にもう一度、「隠者」とともに、自らを見つめなおしてみてください。

そしてこれは金言です。
年齢なんて幻なんじゃないかと思います。

今年の芥川賞受賞者、若竹千佐子は63歳。
若竹さんは、二〇一三年二月に当時七十五歳で受賞した黒田夏子さん(80)に次ぐ史上二番目の年長受賞。(東京新聞)
臨時採用教員を経て結婚。故郷・岩手を出て専業主婦となり子育てで忙しく過ごした。8年前に夫が脳梗塞のため57歳で他界。息子のすすめで小説講座に通い、幼少期からの「作家になる」夢と本気で向き合った。(産経ニュース)


年齢だけではありません。
誰が作ったのか分からない常識や一般論のような事々は、
全て幻なのだと思います。
同じイリュージョンでも「月」ではなく「魔術師」で。





ごあいさつ
サリーです。 タロットカードからたくさんの気づきを得てください。
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