サリーの占いセラピー~タロットの散歩道~

こんにちは!占い師サリーです。占術はタロット数秘術とタロットカード占いです。出来事、カードや人生について、思うところを書いていきます。「今月/今週のタロットカード」を月初め、週初めにお示します。お役立てください。よろしくお願いいたします。心の寄り道、していってね~。

タロット幸福人生散歩道

乗り越えられない試練もある~神官?悪魔?~

ご訪問ありがとうございます。

タロットカードNo5「神官」は「試練」のカードでもあります。
ただの試練というよりも、スピリチュアルな意味合いが強いかもしれません。
というよりも、そもそも私たちが体験する「試練」なるものは、精神、心、魂の成長を促すものですから、スピリチュアルとわざわざ形容しなくてもいいのかもしれません。

このカードを引くと「あ、勉強しなきゃ」と即座に思う人もいるかもしれません。「学び」のカードでもあります。

けれどもよく考えてみますと、「試練」というのは「学び」ですから、ゆえに物理的な学校の勉強や資格のための勉強や語学学習などなどと区別するために「スピリチュアル」と形容したほうがいい場合もあります。

このようなツィートをみつけました。
片柳弘史
「神様は、乗り越えられない試練を与えない」と言いますが、もしどんなに頑張っても乗り越えられない試練なら、それは神様が与えた試練ではないのかもしれません。そんなときは、無理に乗り越えようとせず、別の道を探すのがよいでしょう。今晩も、皆さんの上に神様の祝福がありますように。片柳神父

なるほど、と頷きました。
今は、イジメ問題などでも、死ぬくらいなら学校なんか行かなくていい、逃げなさい、という助言が叫ばれています。昭和時代ですと、学校から逃げるなんて発想はまったくなかったと思います。学校はなんとしても行かなければならないところでした。

「逃げるは恥だが役に立つ」です。
テレビドラマでもありましたね。
でも、恥でもなんでもないですよ。他人の目を「恥」と感じるだけです。

「神様は、乗り越えられない試練を与えない」
「神様は、乗り越えられる試練しか与えない」
は、勇気の原理ではあるし、確かにそうなのかもしれません。そこから得られるものもありますし、最近の流行りで言いますと「ゾーン」に入る直前の状態とも言えるかもしれません。

片柳神父の言葉や聖書の文言の解釈などは、とても現代に合っていて、そのうえとても優しいのです。
「もしどんなに頑張っても乗り越えられない試練なら、それは神様が与えた試練ではないのかもしれません」
って、なかなか神父さんの助言としてはすごいですよね。
もしかしたら、神様ではなく、闇の攻撃だったりすることもある、ということかしら。それは、タロットでは「悪魔」カードになってしまいます。
「別の道を探すのがよいでしょう」とありますから、おそらく「その道じゃないよ」と教えてくれるそんな状況なのかもしれません。
「神官」カードとしてはそちらが正解ですよね。
あ、でも、
「悪魔」カードの攻撃だったとしても、この片柳神父の助言と全く同じ選択をすることができます。
そのとき「悪魔」は「神官」に変質していることでしょう。

いずれにせよ、
「乗り越えられない試練もある」と覚えておくと、
自分で自分を助けることができると思います。

簡単に言いますと、
躓きは「別の道があることの知らせ」かもしれません。




「吊られた男」の頭脳戦~大地に立っていたら見えなかった視点~

ご訪問、ありがとうございます。

今朝がた、ベルギーがフランスに負けました。
サッカーワールドカップのことです。
ベルギーには勝ってほしかったです。
なにしろ、あの悔しい負け方をした日本決勝トーナメントの相手でしたから。

今週のカードは「吊られた男」です、
と今週初めに書きました。
そのとき、私の心にあったイメージが
予選グループ、三戦全敗だろうという大方の予想をうらぎって突破してくれた日本代表チームの戦い方、でした。

ロシア・サッカーワールドカップ。予選グループ三戦目。
ポーランドに1点取られている日本。
日本はポーランドに勝つか引き分けで予選グループ突破。
しかし、負けている。どうしよう。
後半戦ももう終わります。と、そのとき
他会場(同じ
予選グループのセネガル対コロンビア)で、コロンビアが1点取ったという情報がベンチに入る。
セネガルと日本は全く同率。
が、フェアプレーポイント(反則数)で日本の方がリード。
このままいけば、日本が予選突破できる。
西野監督が取った作戦は、ポーランドに負けている状態で
ボールパス回し時間稼ぎ術。
選手交代してピッチに入った長谷部キャプテンは、ジェスチャーでみんなに伝える。
イエローカードをもらうなよ。無理するな。落ち着いて。
会場でブーイングもあり、日本でも賛否両論ありましたが、
これも作戦のひとつ。
日本は、決勝トーナメントへ進出を決めた。

実は私は、パス回しがはじまった瞬間、大丈夫なのかな、イエローカード出たりしないの?とびっくりしました。また、残り10分でセネガルが得点したらどうするの?と思って、思わずセネガル戦にチャンネルを合わせたりもしましたが、
結果、こんな方法もあるんだな、とわくわくしたシーンでした。

「負けて勝つ」の現場だったと思います。
このとき西野監督は「吊られた男」でした。

「吊られた男」は無策なのではありません。
身体はがんじがらめかもしれませんが、頭脳は明瞭に働いています。
ですので、「頭を使いましょう」。
頭を、思考を働かせて、次なる手を打っていくことが勝機につながります。

どうして「吊られた男」は逆さに吊られているのでしょう。
平常とは別の情景を見ることを強いられているのです。
「別の視点」で現状を見ます。
それが上記の作戦だったと思います。
「別の視点」は「多角的視点」とは違います。
それまでとは全く違う、頭を上にして両足で大地に立っていたら見えなかった視点です。

西野監督の決断はプレッシャーのかかるものであり、
その背景には、すべての責任、そして、もしかしてセネガルが勝ってしまったときの批判は自分が引き受ける、という大きな覚悟があったのだろうと推測できます。

「吊られた男」は、のんびりしているようで、その心の奥底には「強い決意」なるものを秘めて、時々刻々、虎視眈々、なのかもしれませんね。

あなたにはどう見えますか?彼の姿。



転職したい!は「死神」「塔」カードからのメッセージかも

ご訪問、ありがとうございます。

占いの相談者さんたちの悩みは、
恋愛と仕事がほとんどです。
これは、人生の悩みの大半、と言っても過言ではないかもしれません。
恋愛は夫婦間のこともありますし、仕事は家庭内問題のこともあります。
「人間関係」と「生きがい」と大きく括ることもできますでしょうか。
恋愛を人間関係と言ってしまっては身も蓋もないかもしれませんが。

2018年7月10日毎日新聞人生相談
回答者は女優の渡辺えり
質問者は37歳女性。
勤続14年。事務職。昨年上司が定年退職。仕事環境が変わってしまった。
自分に居場所がないと考えるようになる。転職を考える道を選択してもいいように思っている。
朝が来るたびに不安。決断するべきでしょうか。


渡辺は回答の冒頭できっぱり、
「思い切って転職してよいと思います」
と答えています。

私もそう思います。
私がそう思う決定的なこの女性の思いは「不安」です。
不安を感じずに生きている人は少ないと思いますが、たいていは忘れているものです。
ところがこの女性は、毎朝そう思って、そして出勤しています。
これでは身も心も持ちません。

残りの紙面で、渡辺は
「まだ37歳なので一から新しいことを始めることも可能だ。環境にも早く慣れることがきる」
という理由をあげています。
さらに、
「職種によっては、年齢が高いと断られる可能性が高くなる」
と言っています。
そして渡辺自身の体験談を語ります。
自分の劇団で、制作スタッフを募集した際、50代の女性も多く応募してくるが、それまでのやり方や価値観を変えられず、そのうえ遅刻など叱責されるとそれだけでやめてしまう人もいる、と。
最後こう応援して終わります。
「転職するなら、今。やりがいがあると感じ、自分をもっとアピールできる仕事がきっとあると思います」

タロット占い師サリーが付け加えるとすれば、
40代でも50代でも、平成も終わろうとする今の時代的には60代でも、大いにチャンスはあります。
まだまだ古い世界もあるでしょうが、だいぶ変化しています。
ただし、渡辺も言っているように「自分のこれまでのやり方や価値観にこだわる」のはよろしくありません。柔軟な気持ちであれば50代でも大丈夫。
年齢じゃありませんけどね。20代でも30代でも、自分のやり方を変えられない人もいます。

数年前ですが、私がずっと担当してもらっていた美容師さんがその美容院をやめるというので、とても悲しかったことがあります。
独立するのかな?だったらそのお店に行きたいけど、と思っていたところ、ちょっと休養して、それから別のお店を探す、とのこと。
そして彼女はこう言いました。
「私ずっとここでしょう。このお店のやり方しか知らないから」
なるほど、と私は思いました。
独立するにしても(したいのか分かりませんが)、慣れ親しんだ環境以外を知り得ることは大事ですよね。
もしかしたら、このお店の「何か」に少し不満を抱いていたのかもしれませんけど、詳しいことを聞く機会はありませんでした。

転職は「今だ」と感じたときがまさに「その時」でもあります。
環境が心地よくない状態になってきた、ということ、それも自身に変化を気づかせるサインのひとつです。
それはマイナスな出来事ではなく、次のプラスのための促進。

13番「死神」と16番「塔」のカードは、そういったことを伝えてくれています。

今まさに転職か否かを考えている読者の方々、
参考にしてみてください。
やりがいのある仕事が見つかりますように!




「愚者」は侮れない~サッカー西野監督にみる「愚者」像~

ご訪問、ありがとうございます。

今朝3時にキックオフ。
サッカーワールドカップ。
惜しくも、本当に惜しくも、ベルギーに負けてしまい、
ベスト8進出はなりませんでした。

2か月前に監督が変わりました。
ハリルホジッチ監督から西野朗監督へ。
評論家たちも口を揃えて、予選グループ3敗だろうという予測をしていました。
そのなか、緻密な作戦を展開して、勝ち上がり、
今朝は、決勝トーナメントでした。

こちらでも記事を書いています。

【サッカーW杯日本×ベルギー 惜しすぎる 悲しすぎる 悔しすぎる……】
https://ameblo.jp/ai7to7hikari/entry-12388096441.html

期待していなかった西野監督が、だんだんかっこよく見えてきました。
3戦目が終わったときには、すごい人だな、とさえ。

なので気になってちょっとだけ西野監督の持って生まれたカードをみてみました。
なんと、0番「愚者」です。
詳細なデータ集めと緻密な作戦ということから、「正義」とか「隠者」、あるいはリーダーという観点なら「皇帝」、パワフルなスポーツマンという視点なら「戦車」「力」が予想されますが、
「愚者」かぁ、という感じです。

でも、まさに「崖っぷち」の日本代表チームをここまで導いたのですから、
「恐れず」に前進する無邪気な心をお持ちなのだな、と思いました。
インタビューなどでは、ものすごく生真面目に見えます。愚者のグの字も見えません。
でもきっと普段は、おちゃめな面もお持ちなのでは?

王様のそばにいる知恵者ジェスターでもあるのでしょう。
「愚者」というのは、実はものすごい「知恵者」なのです。
ばかにしてかかるとえらいことになります。

「ばかにして」ということで言えば、
初戦のコロンビアも次戦のセネガルも、ポーランドも、
ばかにして、言葉は悪いですが、なめくさって対戦してきたと思います。
コロンビアはスター選手をはずしてきましたし。怪我ということもあったようですが、
負けそうになって、最後は出してきましたからね。
今朝のベルギーは、対戦前の会見、市民の反応、ベルギーのテレビ番組出演者たちが、
日本?と鼻で笑ってました。FIFAランク61位の日本なのでしかたないですけれどね。
だからこそ、勝ってほしかった!勝ててたのに!2点取ったのに。
あまりに悔しく、どんどん書いちゃいそうなので、
この辺でやめます。

「旅のはじまり」ということで言えば、
西野監督は、日本の新しい「監督像、指導者像」を体現してくれているのかもしれません。
ご存知のように、スポーツ界ではこのところ、監督と言われる人たちの横暴やパワハラが問題視されていますから。

それから、「愚者」は「束縛を嫌い」ますから、選手たちのことも束縛しないのでしょうね。砕いて言いますと、自分がやられていやなことは人にもしない。


「愚者」はまた「夢」を見せてくれる存在でもあります。
そして「驚く」ようなことをやってくれる存在でもあります。
2戦目でのオフサイドトラップ(とても美しかった)、
3戦目でのパス回し時間稼ぎプレイ。
日本チームもこんなことするんだ、こんなことができるようになったんだ、と
「わくわく」しました。


「愚者」を侮ってはいけませんよ。自他ともに。



アメリカンフットボール問題から見る「力」「戦車」「節制」カード

ご訪問、ありがとうございます。

今年の世界の波動は11番「力/ミラクル」です。
そして今月は7番「戦車」。
日大のアメリカンフットボール問題、
政治の世界でも、どこでも権力者サイドが平気で「うそ」をつく様相。
良くも悪くも隠されていたものが噴出しています。

11番、ライオンをコントロールするのは自分。
7番、手綱を握っているのは自分。

今ここが試されているのかもしれません。

日大の会見を開いた選手。やってしまったことは悪いですが、勇気の会見は立派な態度だったと思います。
誰かに握られていた手綱を自分に戻しました。

これは日本の縮図だと思います。

学校では言うことを聞く人間を育て、
会社ではそういう逆らわない人が重宝され、出世する。
まるでロボットです。

こういった部活でも、オリンピック選手でも、
プレーができなくなることが一番怖いわけですよね。
ゆえに、権力を握っている人たちにどんなときにも、従わざるを得ないでしょう。

あらゆる社会のなかで、フラットな関係をなぜ築くことができないのでしょうね。
なぜ人は、偉くなって威張りたいのでしょう。
このフラットな関係のエネルギーを私は14番「節制/芸術」から学ぶことができると思っています。

11番、7番のカードのエネルギーを
ポジティブに使っていける世の中になっていくことを願っています。




タロットカードの意味を教えてください~鏡リュウジさんの本が難しい~

ご訪問、ありがとうござます。

鏡リュウジさんの本、難しいです。
あるとき、相談者さんからそのように問い掛けられました。

相談者さんたちのなかには、何度もお会いしていくうちに、カードの図柄を覚えてくださる方もいます。
そして「占いセラピー」を重ねていくに連れて、自分でも読み解きたい、という意欲が増してくるのでしょうか、カード一枚一枚の意味を尋ねてくる方もいます。タロットカードというのは、そういった魅力もあります。

このカードはこれこれこういう意味だと書いてあったのですが……と興味深く質問してくる方もいます。
そういう意味もありますが、私のカードではその意味は使いません、とお答えしたりすることもあります(オールオアナッシングではありませんので、本当は丁寧に語らないといけないのですが、なが~くなってしまうのでこれはまた別の機会に譲ります)。

タロットカードについての書籍は、数多く出版されています。
占い師や研究者と様々です。

どちらかというと、日本人の書いたもののほうが分かりやすいかもしれません。
何故かと言うと、欧米の人のほうがより哲学的だからです。
もちろん、日本人でも哲学や思想に多く触れて研究されている著者の方もおられますが、
一般的に日本人は、欧米人よりも哲学性や宗教性に馴染んでいません。
あちらは生まれたときからそういった環境で育ちますので、あえて学ばなくても染みついていきます。それを民族性とか国民性と言うのかもしれません。
社会的背景の違い、言語の違いもありますので、感覚的にすんなりと理解できなかったり、あるいは誤解してしまったり、ということもあるでしょう。これは、自己啓発本でよく見られる現象です。
例えば、今日本でも「働き方改革」などと言われていますが、欧米と日本では働き方、人生の考え方がそもそも違います。
翻訳者の力量にもよりますね。

とはいえ、人間心理・精神の根底に流れる真理は地球上同じだと思います。

何が良くて何が悪いというのではありません。

冒頭の、鏡リュウジさんの本は分かりにくい、難しいとおっしゃる相談者さん。
そうなんだ、難しいんだ、と私は単純に思いました。

3つ理由があると思います。
占いに限らず、どんな思想書でも著者との相性があります。使われている言葉、表現のフィールドが違っていると分かりにくくなります。

もうひとつは、鏡さんはヨーロッパ系の思考をお持ちのように感じます。ですので、上記のような哲学的思考の複雑さを感じるのかもしれません。

さらに、これは著者に関係なく、自分が求めていることが書かれていないとき、理解できないという感覚を得ることもあります。つまり「占い」でしたら、そのとき悩んでいることがあるから読むのでしょうから、こんなことが書いてあってヒントになるといいな、と思って読んだが全然違う、というような場合です。

多種多様な本を使いわけるのも良いと思います。
また時と場合によって、理解の範囲も変化すると思いますので、今理解できなくても書棚に並べておけばいいと思います。

私もこちらのサイトに
「タロットカードよりみちガイドブック」
を掲載しておりますので、
ご都合に合わせてご活用ください。




新しい地図~「死神」と「ルネサンス」~

ご訪問ありがとうございます。

「死神」のエネルギーは、その時代のときどきで必要とされてきたのだと思います。
古い考え方に固執して頑固に新しいことを受け入れない姿が「塔」のカードです。
そのままでは、崩壊してしまいます。

もちろん、時代時代で、その変化と発展に必要なエネルギーは様々質が違ったでしょうが、
今の地球には「死神」が適合していると感じます。

「ルネサンス」時代もそうだったように感じます。

「ルネサンス Renaissance」(re- 再び + naissance 誕生)は「再生、復活」を意味するフランス語です。
この言葉は、同時代の美術史家ジョルジョ・ヴァザーリが
1550年の著書のなかで、この時代の芸術をゴシック様式から切り離して讃えるために使ったのが始まりで、それをのちの歴史たちがこぞって使ったことで、この素晴らしい知性と芸術が溢れた時代を描写する言葉となったそうです(「新たなルネサンス時代をどう生きるか」より)。
「ルネサンス」を日本ではながらく「文芸復古」と言っていたのは、古代ギリシャ・ローマの知性や哲学、芸術に主眼を置いた人文主義者たちの活躍があったからだと思います。

しかし同時に、いわゆるルネサンス時代は宗教改革の時代であり、ヨーロッパは領土拡大の戦争まみれでした。お姫さまたちの娯楽のひとつにさえ、討ち取った敵兵の首を見に行く、ということがあったほどです。
領土拡大と言えば、それはヨーロッパにとどまらず、ルネサンスは大航海時代でもありました。
アメリカ大陸、アジアへと。
「新しい地図」は文字通りだったのです。
世界地図は、現代の地図とほぼ同じ形に書き換えられました。

輝かしい時代とも言えるかもしれませんが、混乱の時代であったとも言えるのではないでしょうか。

タロットカード「死神」の意味である「死と再生、復活」ということを考えると、
もしかしたら現代こそ、このカードの威力を必要としているのかもしれません。
しかし、世界レベルでの「新しい地図」を発見するには、
やはり天才の存在は必要になるのでしょうか?

もしかしたら、ネットという一瞬にして世界中がつながる
21世紀にあっては、特別な天才の存在は必要ではないのかもしれません。

きな臭い世界。
「死神」のエネルギーを、私たちは上手に活用できるといいのですが……。





TOKIO山口達也の出来事から学ぶこと②~「恋人」「女帝」愛のカード~5人と4人のエネルギー~

ご訪問、ありがとうございます。

先の記事に、「悪魔」カードのエネルギーから抜け出すことのできない山口さんを助けるエネルギーが6番「恋人」カードにある、と書きました。
ここは「占いセラピー」というサイトですので、今日はその観点から少し語りたいと思います。

生年月日。ネットにあがっているものが正しければ、私のタロット数秘では
山口さんは21番「宇宙/世界」のカードを持って生まれています。

21番は、タロットカードのなかで「最高のカード」です。ギフトのカードでもあります。
ご褒美の人生ですし、なおかつ十分な才能も与えられています。それは、付け焼刃的なものではなく、過去世でのたくさんの経験から魂に刻まれた深いところ、高いところからやってくるエネルギーです。
生まれながらに自分が「何かを知っている」という不可思議な感覚を持っているかもしれません。
それゆえ「自己完結」してしまうという、いささかこの世の人間としては損な生き方を強いられることもあるでしょう。
周囲を見るとみんな助け合っているし、助けられているのに、自分はいつも誰かを助けていて、自分を助けてくれる人がいない。ふと上を見上げると、自分に何かを教えてくれる人がいない、と一抹の寂しさを感じてしまうことが人生のなかでしばしばある、そんな人もいることでしょう。
そして、ネガティブに陥っていくと、持って生まれたはずのポジティブエネルギーがまったく働かなくなってしまうという悲劇も、常に人生の影に隠れています。
山口さんが事の次第を誰にも相談できなかった、というのは、隠ぺいとか恐かったとかいうよりも、自分でなんとかできるのではないか、という気持ちもあったのかもしれません。
メンバーに言えば、それはそれで迷惑も心配もかける。
もしかしたら、自分の考えを受けとめてもらえない、という感覚を子どものころから味わってきた、そのようなトラウマみたいなものも無自覚かもしれませんが、あったかもしれません。

しかし、加害者にせよ被害者にせよ、刑事事件です。冷静に現実的に考えれば、誰かに相談しなければなりません。しかも普通の市民とは違います。オリンピックや福島のことだけとっても影響はものすごく大きいわけです。テレビ番組も、編集し直して放送したということですが、スタッフの労力は相当なものだと思います。働き方改革どころではありません。

0番から21番まであるタロットカードの大アルカナ。
0番「愚者」から21番「宇宙」まで歩んで、
そしてまた0番「愚者」に戻る、それが魂の旅です。
山口さんは、21番というよりも0番にちかい波動を持っているようにも感じます。
21と0は遠いように見えますが、19,20,21,0,1,2…と巡るのですから、隣り合わせです。
0番「愚者」は、怖いもの知らずで、直観で動く。自由を好んで束縛を嫌います。
すこしその影響も受けているのかもしれません。
が、先の記事にも書きましたように、「悪魔」カードのエネルギーを吸い込んでいるので、「宇宙」のエネルギーを持て余してしまうほどに魂を吸い取られてしまっていたのかもしれません。
吸い込んでしまったのには何か原因があったはずです。子どものころの出来事かもしれません。積み重ねかもしれません。

ということで山口さんは、21番にしては私から見るとすこしですが違和感があったので、TOKIO全体をみてみました。
あまり、頼まれもしないのに勝手に他人のエネルギーをみることはよくないのですが、これも公の舞台にいる方々の仕事のひとつだと思っていただければ幸いです。

5人の誕生日も興味深いですね。
年は違いますが、11月2人、1月2人。
血液型占いには全く興味のない私ですが、ネットの情報が正しければ、
松岡さんがA型で、他はみなO型です。
会見での松岡さんの発言に納得がいきます。

サリーのタロット数秘では、
城島さんが9番「隠者」
国分さんが5番「神官」
松岡さんが9番「隠者」
長瀬さんが7番「戦車」
山口さんが21番「宇宙」
です。
う~ん。思わずうなりました。

長瀬さんがボーカルで、バンドとしては中心的存在ですから、「戦車」は頷けます。
目標を定めて前進していく力を持っています。苦難困難を蹴散らして進むことができます。
新しい道を開拓する能力も持っています。バンドTOKIOとしては、この人がひっぱっていくのかな、と思います。

城島さんと松岡さんが「隠者」。これも頷けます。
探究者、哲学者です。人生の道を照らすランプで、自分の道、他の人の道両方を示すことができる人です。ファンの人たちへもメッセージを発信して、ファンたちの人生の選択の手助けもできます。
城島さんは、静かなリーダーです。背中で語る人。
一方松岡さんは、今回の会見でその一端を見せてくれたように、精神性を大事にする人です。表面的なことよりも、どう考えるのかに重点を置きます。ゆえに、自分と向き合え、と厳しく言っていました。
「隠者」は常に自分と向き合っていますから。
同じ「隠者」でも、硬軟という感じで興味深いですね。

そして、国分さん。「神官」です。神父とか牧師とか神主とか僧侶とか、そういう職業です。
「神官」は「戦車」と「隠者」を合わせたような存在かもしれません。とはいえ、どちらかというと、「隠者」に近いです。物質的価値よりも心を大事にします。「隠者」も「神官」も物質欲を先に持ってくると不具合が起きます。
「神官」は教える人です。自分が学んだことを外に伝えていく使命を持っています。なので、司会という仕事で学びながら伝える、という役割をしっかりとこなしています。
今回は、毎朝ご自身の情報報道番組で事件について対応しなくてはならず、本当に大変だったと思います。この1週間で、とても痩せてしまいましたものね。心痛お察しします。でも、しっかりと役目を果たされていました。
山口を見捨てることができない、とも言っていました。「神官」らしいです。「神官」の「愛」は「慈悲」です。「許す」ということの大切さを一番知っている人です。教会にやってくるたくさんの人の罪を許してあげます。でもただ優しいだけではありません。厳格さも実はどのカードよりも強いと思います。なにしろ神に仕えている人ですから。ルールを破れば破門も厭いません。
「神官」は神とともにある人ですから、この5人のなかでは一番スピリチュアルだと思います。
「オーラの泉」という番組で美輪明宏・江原啓之両氏と共演してスピリチュアルに触れていたことも、まさに与えられるべくして与えられた席だったのだと思ます。

そして山口さん。「宇宙」は、本当ならそれら全てを束ね持っている存在であるはずなのです。
その彼が、こうした罪状も悪すぎる事件を起こしてしまったということの意味は何なんだろうと考えたとき、「塔」のカードの役割を菩薩行のように果たしたのかな、と思わないでもありません。
つまり「天からの一撃で覚醒する」ような。
それがあえてできるのは「宇宙」カードだからこそ、なのかもしれません。
そういう意味では、「宇宙」カードの人には、なかなか厳しい役回りが回ってくることも多々あり、そのうえ理解者が少ないとなると、信用できるのは自分だけ、という状況を生み出してしまうこともあります。
「宇宙」カードの人は、生まれながらに文字通り「宇宙の摂理」を知っています。それを上手に使うには、「知性」がとても大事だと私は思っています。
ゆえに、ふと上を見上げたときに先生がどこにもいないと思うのであれば、古典などに尋ねて「ヒント」としての「知」を得ていくことが不可欠です。
明確な答えのない疑問は、考え続けるしかありません。苦しくても。
ガテン系で身体を鍛えてきたと思いますが、それもやりつつ、静かな学びで揺り戻しをかけるといいと思います。

そして、TOKIO5人を合わせた今世のテーマは「恋人」カード「愛」です。
5人で人間関係を学びながら、愛を与え合います。
外へ向けては、喜び、楽しみ、を表現し与えていくのが使命です。人を幸せにするパワーを持っています。

「悪魔」カードに隠れている「恋人」カード。
悩んだときには、自分たちの心に尋ねてワクワクするほうを選んでください。
外の声もいろいろ聞こえてくるでしょうが、心に嘘をついてしまうと良くない結果を招きます。

5人の輪のなかにできるエネルギーは6番「恋人」ですが、
山口さんをはずした4人のエネルギーはどうなんだろう、とみてみました。
3番「女帝」です。
これは育む愛、知恵の象徴です。母親の愛です。見守る愛です。
国分さんは、山口の社会復帰まで見守る責任がある、と言いました。
できると思います。4人で。
いや、むしろそのほうがいいと思います。そうしないと逆に良くないです。

余計なことですが、別のメンバーがこれほど深刻な問題を起こした場合を想定してみました。
誰の場合でも、簡単に言いますと解散がちらつくと思います。
冷たく断ち切ったり、個々で旅立ったりします。

最後に。
山口さんは今年13番「死神」のエネルギーです。「死と再生・復活」です。
ぜひ、心の整理整頓、お部屋の整理整頓をして、本当の自分と出会ってください。
古い自分を死神の持つ大きな鎌で断ち切って、さよならしてください。そして新しい扉を自らの手で開いてください。変化の年です。まさにそうなりましたね。
古い物にお酒も含まれていると思いますよ。
古い山口さんが死んで、新しい自分に生まれ変わります。本当の自分を、正直な自分を思い出してください。
城島さん、松岡さん、国分さん、長瀬さんの、厳しくも優しい愛の育みのなかで。

応援しています。

TOKIO山口達也の出来事から学ぶこと①~「悪魔」カードの依存と誘惑~

ご訪問、ありがとうございます。

先週、まことにショッキングな報道が流れました。
TOKIOの山口達也が、未成年に対する強制わいせつで起訴されたというニュースです。
起訴猶予になったところで、
2018年5月2日、TOKIOの他のメンバー4人がそろって会見を開きました。

ジャニーズ事務所と警察とのつながりは、SMAPのときにもあれこれ取り沙汰されました。
また、なぜこのタイミングで?と政治的陰謀説を唱える人もいます。
両方とも、あるかもしれません。
TOKIOというひとつのアイドルバンドグループ、大きな人気から公的な存在にもなっている彼ら。
しかるべき印象付けのための台本がたとえあったとしても、彼らの言葉と心を人間として信じたうえで、ファンとして、占い師として書きます。

まず、山口さんの涙の謝罪会見、さらに報道内容から、
私はどうしてもタロットカード15番「悪魔」カードの影を見てしまいます。

本人はアルコール依存ではない、と言っています。
他のメンバーの会見からも、医師から「依存症」との診断はなかったということが分かりました。
「依存症」と診断されるボーダーラインがいかほどにあるのか、診断にいたる検査がどういったものなのか、私には分かりません。
しかし、アルコールによる肝臓疾患の治療から退院した「その当日」にお酒を飲んでしまうという状況からすると、「依存症」という病名ではないにしても「依存」していると思わざるを得ません。
診断が下されていないので、本人にも周囲にも「依存症ではない」というある種の安心感もあったのかもしれません。しかし、これが事件の引き金ともなってしまいました。
そもそも肝臓を悪くして入院していたのに、ちょっと飲もうなどという「誘惑」に勝てずにアルコールを摂取してしまうというその出発点がおかしい。さらに酩酊して、未成年の女性を部屋に呼ぶなど、言語道断です。
こうした分別がなくなってしまうという事実からもアルコールとの関係に不具合があるのは明白です(けれども、お酒が入ってそうした行動に出てしまうということは、そういう性質を持っているということではあります)。

たとえば、依存の気があるから、アルコールは禁止にしますとか、精神の治療をしましょうとかそういう方向にはならななったのでしょうか、と病院側の診断や治療がよく分かりません。
内臓の治療をしても、心の治療はできません。

女優の東ちづるさんのツィートです。
東ちづる Chizuru.Azuma@ChizuruA1
私の父は「アルコール依存症」でした。15年間入退院を繰り返しましたが、その病名での診断はなかった。当時は、アル中という侮蔑的な表現が主流だったので、本人も家族も回復できる「病」という認識がなかった。まさに否認の病。地獄でした。
その後悔と猛省があって、依存症の活動もしています。

東さんの当時、アルコール依存症という病名はなく「中毒」と言われていたのですね。

山口さんの場合、その診断をするには、あまりに普通に仕事をしているとか、そいうこともあるのでしょうか?
憶測ですが、アンケートに本当のことを答えていないとか、身体的な症状がないとか、ということもあるかもしれません。

松岡さんは、「あんた病気だよ」と山口に言った、と会見で言っていました。そして、
「プロフェッショナルの人たちに聞いたり、病院でも診察してもらったりしたが、依存症という診断が返ってこない」と。

「アルコール依存症です」と診断されれば、本人も周囲も自覚して、治療や監視体制に入れますよね。それができないのですから、退院の日もひとりで、家にあったのか買ってきたのか知りませんが、酒を飲んでしまったわけです。
誰かが見張っていなければいけなかった、そのような状態だったのではないでしょうか。
私がマネージャーだったら、家について行って部屋を捜索して、酒があったら捨てますよ。

山口さんは「悪魔」のカードの忠告をそのまま体現して教えてくれています。
「依存」「誘惑に負ける」「悪いことをしたくなる」

彼は、もうお酒は生涯やめます、という宣言はしませんでした。今はやめる、とは言っていました。
アルコールではなく、「悪魔」のエネルギーが抜け出ていないようです。

「悪魔」カードに取りつかれてしまうと、無自覚に悪いことをしたり、悪いと分かっているけどやめられないという状態に陥ってしまいます。

松岡さんによると、山口さんは、何度も同じことを繰り返してしまう、と言っていたそうです。
だったら、また同じことをするということだな、と松岡さんは思ったそうです。この人の感覚は鋭いですよ。

アルコール依存症なのか、他の精神疾患なのか、
いずれにせよ、松岡さんの言うように「あんた病気だよ」だと思いますので、
山口さんは、病気だと思ってカウンセリングなりの治療をしたほうがいいと思います。
精神科医の香山リカさんによりますと、アルコール依存症の治療には2年はかかるということです。

山口さんの「弱さ」「甘さ」という部分の指摘を他のメンバーたちは盛んに言っていましたが、
そこばかり責め立てても立ち直ることはできません。
どうしてそんなに「弱いのか」「甘い」のか、お酒に負けてしまうのかを分析して、
松岡さん、国分さんの言うように「自分と向き合う」ところからのスタートだと思います。
「弱さ」「甘さ」の前に「自己との対話」がまずできていないのだと思います。正直な自分と対面するのが怖いのだと思います。
嘘の自分を捨てて、本当の自分を知ることです。
嘘の自分はたぶん「強い」「頼れる男」などという虚構の自己像だと思われます。

「弱い」ところがあっていいじゃないですか、人間なんですから。
自分の弱点を知っている人間ほど強い人間はいません。
「悪魔」は弱点を突いてきます。そして、そこをえぐって誘惑し、操ってきます。
「お酒を飲んで忘れようよ」「お酒を飲むと強くなるよ」などと。
「ちょっとさびしいね。女の子でも呼ぼうか」。

もうひとつ、「悪魔」カードからの誘惑があります。
このカードは強いカリスマ性のエネルギーを持っています。山口さんはアイドル、芸能人ですから、このエネルギーは必要なパワーでもあります。
けれども、人間が使いこなすにはあまりに強力なので、振り回されたり、心無い人間になってしまったりと、不具合が付きまとってきてしまいます。しまいには「魂を売る」ということをしてしまいます。
山口さんだって、虚栄心や名誉欲を持っているでしょう。これだけ成功していてもなお、人気を保ちたい気持ちや、もっと発展したい気持ち、負けたくない気もち、いつ落ちぶれるかもしれないという不安だってあるかもしれません。そこを擽られない人間はいないと言ってもいいのではないでしょうか。
いつしか理想や意欲が欲望と化し、「弱さ」につながったのかもしれません。そして、いとも簡単に「悪魔」に操られ、失いたくない名誉を、逆に失ってしまうことになってしまったのです。
悪魔が高笑いしていますよ。

「悪魔」のカードがその裏に持っているのは
6番「恋人」カードです。
15=1+5=6と考えます。
「愛」のエネルギーが「悪魔」を追い払ってくれます。「悪魔」のくびきから逃れる力を貸してくれます。

ですので、TOKIOは、山口さんが立ち直る、社会復帰するには必要な存在だと思います。
私のタロット数秘では、
メンバー5人の修行課題、体現する形、5人を支えているエネルギー、あるいは5人揃ったときに発揮するパワーが6番「恋人」でもあるからです。

つづく


タロットカードの含みある顔にあらためて気づいて興奮するとき

ご訪問、ありがとうございます。

「タロットよりみちガイドブック」を
日々アップしてきました。

とりあえず、カードの読み解きは完成しました。

とてもシンプルな内容です。
語り出すといくらでも語れてしまうので、なんとか抑えに抑えて作成しました。
逆にものたりないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そこはお許しください。
その辺りは、これからこちらのブログにて、徐々に
随想的にランダムに、そして気まぐれに書かせていただきますので、
ぜひ楽しんでいただけたら、と思います。
読者の皆さまも、心と知の旅路を私と一緒に寄り道しながら辿っていただけると思います。

明日からは
大アルカナそれぞれの「コラム」をあげていきます。
こちらも日々の生活のお供にしていただけましたら幸いです。

タロットカードというのは様々な側面を含み持っている存在です。
そしてそれらを、なんとも神秘的な方法で
私たちに問いかけ、気づきを与え、そして癒してくれます。

私のタロットカード解釈も、まだまだ発展進行中です。
先日も、すごい!という気づきを得て、いささか興奮してしまいました。
独善的かもしれませんが。

そうした気づきも、日々成長していきます。
古くなってしまったり、
やっぱり違うなと思ってしまったり、
更新されたり、上書きされたり、削除されたり、加えられたりしていきます。

何事もそうですが、思いついたことは
色あせないうちにすぐに発表するのも大事。
その一方で、
じっくりあたためたり、検証したり、吟味したりすることもまた大事ですね。

徐々に、こちらへ載せていきますので、
よろしくお願いいたします。



ごあいさつ
サリーです。 タロットカードからたくさんの気づきを得てください。
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